走湯神社 宮崎県都城市山之口町山之口 旧・村社
現在の祭神 大名持命・少彦名命・天照皇大神・豊受姫神
本地 千手観音

「三国名勝図会」巻之五十七

走湯権現社[LINK]

山之口村、三石城南隣の山下杉林の中に在り。 本社伊豆走湯権現。 例祭十一月十五日。 当社は建武四年、土肥平三郎実重建立す。 天文三年、北郷讃岐守忠相、当邑を領ずるに及んで、此神を仰て、当邑の総鎮守となす。 別当寺あり。 修善寺といふ。

桂谷山示現院修善寺[LINK]

山之口村、走湯権現社の西南、二十歩許にあり。 権現社の別当にして、東之坊とも号す。 本府真言宗大乗院の末寺なる。 本堂は寺屋と社との間、道の左傍にあり。 千手観音(木座像、金飾、長八尺余、九重の弥檀蓮花座寺あり。行基菩薩作)を安置す。 即権現の本地仏にして、土肥実重の所安なり。 西国には無双の霊仏にて、諸願に応あり。