天神社 千葉県南房総市平久里中 旧・郷社
現在の祭神 菅原道真
[合祀] 木花佐久夜比売命・天照大日孁命・建御名方神
本地 十一面観音

たてやまフィールドミュージアム[LINK]より

観音霊場34か所めぐり・その2 北郡コース[LINK]

14番 神照寺

朝日山神照寺
南房総市平久里中205(旧富山町)

曹洞宗(元真言宗)

十一面観世音菩薩ご詠歌
「朝日さす 夕日かがやく神照寺 たのみをかくる伊予のゆうだち」

 ご詠歌にある伊予ヶ岳は夕日がいつまでも照り映える雨乞いの山としても知られている。 神照寺は伊予ヶ岳の麓にある。 創建された時期は不明だが、文和2年(1353年)に平久里郷鎮守の天神社が細川相模守によって京都天満宮から勧請されたとき、その本地仏である十一面観音菩薩像が安置され、隣接の神照寺が別当寺になったという。 修験の寺であったため明治5年(1872年)に廃寺となり、同14年に観音堂と十一面観音像は泉龍寺(平久里中)の管理となった。 観音堂内の御詠歌額は享保15年(1730年)奉納、境内右手には天保14年(1843年)建立の「南無遍照金剛」の弘法大師供養塔がある。 神社参道には市の天然記念物である夫婦クスノキと呼ばれる巨樹がある。 手前は「女木」で樹高15m、神社寄りが「男木」で樹高25m、千年前に地元住民が植えたと伝えられている。