日枝神社 栃木県日光市野口 旧・村社
現在の祭神 大山咋神
[配祀] 稲倉魂神・王位神
本地 十一面観音

「日光山生岡縁起」

仁明天皇御宇、嘉祥元年(戊辰)四月十六日、円仁和尚、為登山従是山上山下所々仏殿精舎建立有て、 同七月五日、於野口生岡、大日堂の東の山神の地を点て、山王大権現を勧請す、当国鎮守と奉崇、本地十一面観音、垂迹伊弉冊尊なり

「日光山志」巻之三

山王社[LINK]

山王社 是は野口村の地、七里村に隣り、生岡山に相接す。 大日堂より東の方にて峰を分ちたり。 本地十一面観音なり。 伝へ聞く、嘉祥元年慈覚大師の草創にて、山王を勧請し給ふといひ、毎年十月十一日、大日堂の法会終りて、此神前にて法華八講執行ありしが、故有りて中古は御山内より僧衆三人出仕せられ、三問一答の論議あり。 是も承応年中より僧衆の出仕も絶えて、一坊堂衆は今も出仕を勤むといふ。