日枝神社 神奈川県平塚市中原3丁目 旧・村社
現在の祭神 大山咋命
本地 薬師如来

「新編相模国風土記稿」巻之四十八
(村里部 大住郡巻之七)

中原上宿・中原下宿

山王社

上宿にあり、 両宿の鎮守なり、 幣殿・拝殿等あり、 神躰束帯像(長三尺) 又山王二十一社の種字を書せる木札あり、 本地仏薬師(行基作、神躰の胎中に置秘仏なり) 古は字御殿後に在(今も旧地に石の小祠を置、元山王と称す、神木あり、其地も当社除地の内にて、当當得願寺進退す) 寛永十七年十二月当所御殿(慶長元年、後造営と云伝ふ)の鬼門鎮護の為、今の地に移されしと云、 祭礼六月十五日(隔年に十四日、神輿宿中を巡行して、元山王の仮屋に止り、明る十五日午時帰座)
△鐘楼 鐘は慶安四年鋳造す、銘あり、
△松樹 神木なり(二囲半)
△末社 天満宮 稲荷 疱瘡神 天王
△寮 弥陀を置、
△別当得願寺 宝台山密蔵院と号す、古義真言宗(平塚新宿等覚院門徒)