東田中神社(一之宮神社を合祀) 和歌山県紀の川市竹房(一之宮神社旧社地)
和歌山県紀の川市打田(東田中神社)
 
現在の祭神 大山咋命・大己貴命・猿田彦命・須佐之男命・天照皇大神・天児屋根命・倉稲魂命・興津彦命・興津姫命・少彦名命・足仲彦命(仲哀天皇)・誉田別命(応神天皇)・息長足姫命(神功皇后)・市杵嶋姫命
本地
一之宮神社阿弥陀如来

「紀伊続風土記」巻之三十一(那賀郡第五)

田中荘 竹房村

○一ノ宮 境内除地
 末社雨宮
村の巽紀ノ川の巌上にあり 竹房黒土赤尾三箇村の産土神にて荘中八社の一なり 祀る神詳ならす 本地は阿弥陀といふ 按するに本国神名帳那賀ノ郡地祇部に従四位上前ノ神あり 疑らくは一宮は即此の神ならむ 神埼村に鎮りいませるを以て前ノ神といふか 延喜式には載せられされとも本国にありて官知の神にして尊き神にいませは荘中の一ノ宮と称へ来りしなるへし 古は社領二十五石ありしといふ 境内に賓頭廬堂毘沙門堂あり
  別当 一宮寺
宮の境内にあり 真言宗古義勧修寺末なり

「中世諸国一宮制の基礎的研究」

紀伊国

Ⅶ 荘・郷・村の一二宮

<田中荘一宮>
一ノ宮。 和歌山県那賀郡打田町竹房。 田中荘8社の1。 竹房・黒土・赤尾3郷の鎮守。 祭神不詳。 本地阿弥陀とも八幡大菩薩とも。 別当一宮寺。
昭和20年、日吉神社に一之宮神社・若宮神社・中村神社を合祀して東田中神社と改称