日牟禮八幡宮 滋賀県近江八幡市宮内町 旧・県社
現在の祭神 誉田別尊(応神天皇)・息長足姫尊(神功皇后)・比売神
本地
応神天皇阿弥陀如来
神功皇后観世音菩薩
玉依姫大勢至菩薩

「近江国輿地志略」巻之五十四
(蒲生郡第一)

八幡社[LINK]

〇八幡社  八幡町にあり。 大杉町に鳥居あり。
[中略]
夫以当社鎮座の義は、一條院の御宇寛弘二乙巳年鎮座なりと。 【年代記】に載。 【社僧普門院の記】に曰八幡宮は、一條院の寛弘五戊申年影向ありと云。 社家伝説に曰一條院寛弘二乙巳年五月八日宇津呂村の松樹に、鎮座あり。 此故に今に至て、社家より毎春松葉を氏子に配。 蓋此遺風なり。 其後比牟禮山に、宮柱太敷立て、上の社と号し。 山下に神功皇后玉依姫を祭る。 然るに天正十年壬午年豊臣秀次此山を城地とする。 茲に因て、上の社を以て、山下におろし、下の社と成す。 今の社地是なり。
[中略]
【普門院の記】に曰、八幡宮は垂迹応神天皇・神功皇后・玉依姫也。 本地は弥陀・観音・勢至なりと云。 普門院は、天台山の末寺也。 護摩堂、庚申堂、弁財天社等則普門院の界内にあり。

西方寺

日杉山の下、蓮経寺の傍にあり。
[中略]
一條院御宇寛弘五戊申夏五月八日八幡大菩薩影向此地、本地阿弥陀仏也