日吉神社 東京都昭島市拝島町1丁目  
現在の祭神 大山咋命・羽山戸命・香山戸命
本地 薬師如来

「新編武蔵風土記稿」巻之百十九
(多磨郡之三十一)

拝島村

大日堂

宿の東端にあり、 北の方へ入ること二十間許にして仁王門あり、 夫より石階二十級を登りて南向八間四面の堂なり、 向拝に大日堂の三大字を扁す、三井親和が篆書なり、 堂内の宮殿二間に二間半、本尊大日、左右は弥陀・釈迦・共に木の坐像三躯を安す、 大日は長一丈二尺、恵心の作なりと、 この胎内は秘仏とする処の大日一躯を蔵せり、木の坐像長二寸八分にて、行基の作なるよし、
[中略]
薬師堂  除地、免田五段、 大日堂に並びて東の方にあり、 四間に三間南向なり、 薬師は木の坐像にて長八尺五寸、 これを山王の本地仏とす、
日吉山王社  同く西の方にあり、 五尺社にて上屋四間四方南向なり、 神体木の坐像にて長三寸、 前に木の鳥居を建、柱間七尺許、 村の鎮守にして、例祭は毎年九月十五日なり