日吉神社 愛知県清須市清洲 旧・県社
現在の祭神 大山咋神・素盞嗚尊・大己貴命
本地 薬師如来

「尾張名所図会後編」巻之三

山王権現社

清須本町の東のかたにあり。 此地国府たりし時、城下の氏神として繁栄せり。 宝亀二年当国疫疾流行せし折節、此地に素盞烏尊及び大己貴尊を祭りて、其災を払い、又大同二年橘逸勢朝臣、此地に神皇産霊尊・国狭槌尊・天御中主尊・正哉吾勝尊を祭れり。 是即当社二宮・八王子・下ノ八王子・正真子四座の神と称すよし、社伝にいへり。
[中略]
後伏見帝の御宇、社を造営し、祠官を定め、社領をよす。 また天正八年十二月、織田太郎左衛門二十一社を造立して、本社の左右に列せり。 神宮寺堂は弘法大師作の本地薬師仏を安置す。