一之宮社 神奈川県横浜市神奈川区入江1丁目  
現在の祭神 素盞嗚命・保食命・事代主命・面足命・海津見命・水速廼女命・塩土老命・船玉姫命・表筒男命・豊玉姫命・瀬織津姫命
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之六十七
(橘樹郡之十)

東子安村

子安一宮明神社

岳の上にあり、 数十級の石階を登り社前に至れり、 本社は三間に四間半西南の方に向ふ、 本地は繭十一面観音長二尺五寸立像作詳ならず、 又鎮座の年歴来由等も伝へず、 もと子安一村の頃よりの鎮守なれば今に至り三村共に当社を以て鎮守とせり、 石階の下に石の鳥居をたつ、 九月朔日を例祭とす、 別当を遍照院といへり、
末社 三峯社 本社に向て右にあり小祠なり、
菴 本社の側にあり、昔は作りも大なりしよし 今は荒廃してわづかの草庵なり、 本尊阿弥陀こゝに起立せし年歴詳ならず