飯盛神社 福岡県福岡市西区飯盛 旧・郷社
現在の祭神 伊邪那美命
[配祀] 宝満大神・八幡大神
本地
飯盛権現文殊菩薩
宝満大菩薩十一面観音
八幡大菩薩釈迦如来

「諸社根元記」

飯盛権現 筑前国[LINK]

伊弉冊尊(本地 文殊)
左方 宝満大菩薩(十一面)
右方 八幡(尺迦)

「太宰管内志」筑前之五
(早良郡上)

飯盛神社[LINK]

〔諸社根元抄〕に筑前国早良郡飯盛三所権現中殿伊弉冊尊本地文殊、左方宝満大神本地十一面観音、右方八幡大神本地釈迦
[中略]
〔縁起略〕云当社者人皇五十六代清和天皇天安二年戊寅御願、貞観年中造立也、 勅使和気清友下向神事祭礼執行之、 年中之神事二十六度就中九月九日大禘而神幸之儀式厳重也、 建神宮寺安置本尊文殊菩薩

同筑前之六
(早良郡下)

飯盛神宮寺[LINK]

〔飯盛山神宮寺文殊仏(真木二尺八寸二歩)銘〕飯盛山開闢鎮座智恵大聖文殊像一体 永仁六年八月五日奉作始之
[中略]
〔師説〕に神宮寺は飯盛山真教院天台宗にして叡山の末寺なり、 本尊釈迦如来なりしを今は文殊菩薩を本尊とす、 開基は永仁年中なり、 天文天正の兵乱に守僧もなく成て僅に文殊堂のみ残れり

「筑前名所図会」巻之三

飯盛三社権現

飯盛村にあり
諸神記を考ふるに、筑前国飯盛三社権現ハ、中殿伊弉冊尊、左の方ハ宝満大明神、右の方ハ八幡太神とあり、 凡此近郷七村の総社にて、むかしハ大社にて、神領も多く、祀官もあまた侍りしとかや、 今に神職の家に古記文書多く残りて、むかしの盛なりしおしはかれぬ、 むかしのなこりにハ御輿休の石あり、 祭礼おおかりし中に、正月三日神饌を供へ初む、 十四日にハ餅を供ふ、 十五日にハ去年そなへ置し粥の、乾潤と黴の出るを見て、方角をさして其年の穀の豊凶を試みしる事あり、 九月九日恒例の祭あり、流鏑馬あり
文殊堂 本地堂なり
神宮寺 天台宗なり
社家