往馬坐伊古麻都比古神社 奈良県生駒市壱分町 式内社(大和国平群郡 往馬坐伊古麻都比古神社二座[並大 月次新嘗])
旧・県社
現在の祭神 伊古麻都比古神・伊古麻都比売神
[配祀] 気長帯比売命(神功皇后)・帯中比古尊(仲哀天皇)・誉田別尊(応神天皇)・葛城高額比売命・気長宿禰王命
本地
伊古麻都比古神薬師如来
伊古麻都比売神毘沙門天
気長帯比売命十一面観音
帯中比古尊釈迦如来
誉田別尊阿弥陀如来
葛城高額比売命文殊菩薩
気長宿禰王命地蔵菩薩

「垂迹美術」

垂迹画

82 生駒曼荼羅図  重要文化財 絹本着色 一幅
   縦105.3センチ 横41.9センチ 鎌倉時代
   奈良市 奈良国立博物館蔵
83 生駒曼荼羅図  絹本着色 一幅
   縦141.2センチ 横65.1センチ 室町時代
   奈良県 生駒神社蔵

 82図は絵の中心に七座の社殿が描かれているが、右の二社殿は五社殿より離れて小さく、しかも一社は左方に向き一つは正面を向いて建つ、しかして社殿の腰板に牛と童子を描き、五社殿の建築は春日造りで、前方に拝殿、楼門があり高座御旅所、宮座末社などを描き社殿の上方へ七祭神の本地仏を円相内に描くが配置はさながら七星のごとくに置く。 祭神の名と本地仏を右から順に②伊古麻都比古神(薬師)①伊古麻都比売神(毘沙門天)⑤気長帯比売命(十一面)④帯中比古尊(釈迦)③誉田別尊(阿弥陀)⑦葛城高額比売命(文殊)⑥気長宿禰王尊(地蔵)である。 生駒山上からはるか海上に浮ぶ白帆、海辺には社殿と鳥居が望見される。 しかも社殿から立ちのぼる白雲に黒袍束帯笏をとる神人と二随身を描き、やがて生駒山上に同じ神の影向するを大きく描いている。 これは神の影向の時間の経過を図で表現しているのである。