石戸神社 埼玉県北本市石戸宿 旧・無格社
現在の祭神 菊理姫命・伊弉諾尊・伊弉冉尊
本地 十一面観音

「埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉」

石戸神社

  北本市石戸宿3-43(石戸宿字堀之内)

歴史

 当社は、古くは白山社と号した。 創建の経緯は不明であるが、地内の東光寺は、かつて阿弥陀堂と呼ばれており、源頼朝の弟範頼が当地へ配流となった折、息女の亀御前が病に罹り、正治元年(1199)七月に亡くなったため、その追福により堂を建てたことに始まると伝わる。 白山修験が信仰した白山三所権現は、十一面観音・阿弥陀・聖観音を本地とし崇敬することから、十一面観音の垂迹である菊理姫命を祭神とする当社も、阿弥陀堂の創建の創建と前後して祀られたのではないであろうか。 ちなみに、当社の本殿には、年紀はないが金泥に塗られた全高23.5センチメートルの十一面観音座像が安置されている。