金鑽神社 | 埼玉県児玉郡神川村二宮 | 式内社(武蔵国児玉郡 金佐奈神社〈名神大〉) 武蔵国二宮(五宮) 旧・官幣中社 |
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現在の祭神 | 天照大神・素盞嗚尊 |
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本地 | 弥勒菩薩 | 薬師如来 |
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五の宮をは金鑽大明神と申す。 本地は弥勒菩薩これなり。 この仏はこれ当来三会の教主なり。
金鑽神社
神体金山彦尊或は素盞嗚尊とも云ふ、 二十二村の惣鎮守なり、 【延喜式】神名帳に武蔵国児玉郡金佐奈神社名神大と載す、 【三代実録】に貞観四年六月四日武蔵国正六位上金佐奈神列於官社、 同年八月六日授武蔵国正六位上金佐奈神従五位下と見ゆ、 古は村東今の見先森の両社ある所に建し由、 今の社地も松杉繁茂したれば、転遷も古きことなるべし、 往古の社伝は元禄十一年回禄にかゝり烏有となり、 永禄年中の古鰐口を別当寺に蔵す、 銘文に金鑽 五宮と彫れり、其故は詳ならず、其図上に載す、[図略]
末社 白山 諏訪 天神
駒繋石 旗掛杉 義家橋 此三名何れも社辺にあり、 往古八幡太郎義家奥州征伐のとき、当社へ参籠ありて、駒を繋ぎ旗を掛橋を渡せりものと云、 今橋は石にて作り長九尺許、
別当一乗院 天台宗、江戸東叡山末、金鑽山大光普照寺と号し、金鑽寺とも呼ぶ、
[中略]
三仏堂 弥陀・釈迦・薬師を安ぜり、 薬師は則金鑽明神の本地にて、聖徳太子の作なりと云ふ
Ⅲ 三宮以下
<五宮>
1 金鑽神社。 武蔵二宮とも称されるが、中世において二宮を称した史料はない。
5 中世における祭神は、金鑽大明神。 本地仏は、弥勒菩薩。
6 大光普照寺。