春日神社 東京都西多摩郡日の出町平井 旧・村社
現在の祭神 武甕槌命・大己貴命・天児屋根命・斎主命
[配祀] 水波能売神・鳴雷神
本地 馬頭観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百九
(多磨郡之二十一)

平井村

春日社

社地、三段余、村除、 小名仙石にあり、 本社一間に九尺、覆屋五間半に三間、 祭神詳ならず、 馬頭観音の坐像長七寸許なるを安す、 村の鎮守にして例祭六月十五日九月二十九日なり、 此社往古は千石明神と唱へしよし、 棟札を以てしらる、 按するに社号によつて此所の小名を仙石と唱へしにや、 又は地名によりて社号とせしことにや、 孰れが是なることを知らず、 神名には千石と書せしが、地名には仙石と書す、 後世あらためしものなるべし、 其昔は常福院と云し修験の持なりしが、 廃せし後その遺蹟左に出せる常福寺なるもの、今に社務を司どれり