片岡神社 奈良県北葛城郡王寺町王寺 式内社(大和国葛下郡 片岡坐神社〈名神大 月次新嘗〉)
旧・郷社
現在の祭神 天照皇太神・豊受大神・住吉大神(表筒男命・中筒男命・底筒男命)・八幡大神・清滝大神
本地 十一面観音・地蔵菩薩

「日本の神々 神社と聖地 4 大和」

片岡神社(関口靖之)

 当社は『大和志』『大和名所図会』『神社要録』によれば、江戸時代には「五社明神」と呼ばれていた。 背後の丘陵上の小字大峰に「モトミヤ」と呼ばれる小祠があり、当社の旧社地と伝えられるが、社地は後にそこから小字張井に移り、天保十四年(1843)に現地に移ったという。 明治六年に郷社となり、同三十九年に神饌幣帛料供進社に指定された。 神社西方の品善寺には旧本地仏の十一面観音・地蔵菩薩立像が安置されている。