香取神社 埼玉県春日部市中野  
現在の祭神 経津主命
本地 十一面観音

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

香取神社

  庄和町中野366(中野字宮前)

歴史

 当社の創建は、『明細帳』に「慶安二年(1649)以前より建設」とあるが、確証を得ない。
 別当は、当社の隣接地にあった正明寺で、社蔵の十一面観音像懸仏の銘文にも「本寺(地)十一面観音 香取大明神敬白 別当照(正)明寺 元禄四未(1691)ノ霜月吉日 下総国庄内中野村施主串田庄兵衛」とある。 同寺は江戸時代当社の管理を行い、明治初年の神仏分離により廃寺となった。 しかし、本堂は近年まで残り、当社の直会や獅子舞の練習が行なわれている。
 本殿は、一間社流造りで、蟇股に卍紋が刻まれている。 内陣には「文久三年(1863)十二月 神祇伯資訓王勧遷」の「正一位香取大神」の神璽がある。