香取神社 埼玉県越谷市恩間  
現在の祭神 経津主命
本地 十一面観音

「埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉」

香取神社

  越谷市恩間772(恩間字中道)

歴史

 当社は、この忍間村の鎮守として祀られてきた神社であり、この辺りは中世には下総国(現千葉県)に属していたために、下総国一宮の香取神宮を勧請したものと思われる。
[中略]
 一方。『風土記稿』忍間村の項に「香取社 村の鎮守とす、等覚院の持」とあるように、江戸時代の当社は真言宗の等覚院の管理下にあった。 当社の本殿に本地仏であった十一面観音立像が安置されているのは、こうした神仏習合の頃の名残で、仏像の裏面には、享保七年(1722)に等覚院僧侶の権大僧都法院宥長が当社に奉安するためにこれを求めた旨が記されている。 しかし、神仏分離によって等覚院は廃寺になり、現在は当社の裏に「寺屋敷」の地名を残すだけである。