香取神社 埼玉県幸手市戸島  
現在の祭神 経津主命
本地 十一面観音

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

香取神社

  幸手市戸島524(戸島字中原)

歴史

 当社創建の事情については、『明細帳』に「由緒不詳」とあるように定かでないが、境内の石造物の年代から、江戸中期ごろに現在のような形を整えたのであろうと推測される。 江戸時代における祭祀状況は不明であるが、『風土記稿』に「大黒院の持」とあることから、地内の大黒院の管理下にあったことのみ知られる。 そうした事情から、古風な感じがする一間社流造りの本殿の中には、十一面観音の座像が本地仏として奉斎されている。
 このほか、拝殿の正面に掛かる鰐口も、右の神仏習合のころの名残を今にとどめるもので、「天保八丁酉年(1837)九月吉日 中原株氏子中」の銘が刻んである。