香取神社 | 埼玉県幸手市戸島 |
---|
現在の祭神 | 経津主命 |
---|
本地 | 十一面観音 |
---|
歴史
当社創建の事情については、『明細帳』に「由緒不詳」とあるように定かでないが、境内の石造物の年代から、江戸中期ごろに現在のような形を整えたのであろうと推測される。 江戸時代における祭祀状況は不明であるが、『風土記稿』に「大黒院の持」とあることから、地内の大黒院の管理下にあったことのみ知られる。 そうした事情から、古風な感じがする一間社流造りの本殿の中には、十一面観音の座像が本地仏として奉斎されている。
このほか、拝殿の正面に掛かる鰐口も、右の神仏習合のころの名残を今にとどめるもので、「天保八丁酉年(1837)九月吉日 中原株氏子中」の銘が刻んである。