葛木神社 奈良県御所市高天 旧・村社
現在の祭神 一言主命
[配祀] 大山祇命・豊受比売命・素戔嗚命・大国主神・少彦名神・玉依比売命・建御名方富命・後醍醐天皇・護良親王・楠正成・楠正行
本地 孔雀明王

「大和葛城宝山記」

大和国葛の上下に坐す神祇。
諾冊二柱の尊。
葛木二上尊、豊布都霊神(亦武雷尊と名づく。是れ法起王なり。亦熊野権現是れ也)。
大国魂神。国津神の大将軍に坐します也。
一言主神(飛行夜叉神の所変、孔雀王と号するは是也。一乗無二の法を守護するの故に、一言主尊と名づく)。
故に当処を一乗ノ峯と名づく也。 唯是れ天神の降り坐します金剛坐の宝相なり。
[中略]
唯一堅密の身を現じ、国を治め家を治め、物を利するの故に、大和の地と名づく。 亦安国と称し、亦一乗ノ峯と名づく。 亦神祇宝山と号して、一言主神を崇め、地鎮の神と為す。 之を孔雀王の垂跡と謂ふ也。