香春神社 福岡県田川郡香春町香春 式内社(豊前国田川郡 辛国息長大姫大目命神社、忍骨命神社、豊比咩命神社)
旧・県社
現在の祭神 辛国息長大姫大目命・忍骨命・豊比咩命
本地
辛国息長大姫大目命釈迦如来
忍骨命薬師如来
豊比咩命阿弥陀如来

「中世諸国一宮制の基礎的研究」

豊前国

Ⅶ その他の国府関係寺社

<香春神社>
4 田川盆地の北東部に位置し、背後に一の岳、二の岳、三の岳からなる香春岳がそびえる。 『続日本後紀』承和4年(837)12月11日条には香春3神について大宰府の言上を引き「香春岑神、辛国息長大姫大目命、忍骨命、豊比咩命、惣じて是三社、元来是石山」と記しており、香春岳そのものを神体とする信仰にもとづいて祭られた神である。 [中略] 当社の起源については、『豊前国風土記逸文』に、新羅の神が渡来して、川原に住んだので香春神というと見え、奈良時代以前にさかのぼる。 辛国は韓国に通じることから、辛国息長大姫大目命は朝鮮からの渡来人が祭った神とみられる。 また豊比咩命はもともと三の岳の神であったと伝える(古宮八幡宮縁起、太宰管内志)。
5 辛国息長大姫大目命(釈迦)、忍骨命(薬師)、豊比咩命(阿弥陀)。
6 神宮寺。