川崎神社 埼玉県越谷市北川崎  
現在の祭神 経津主命
[合祀] 橘姫命 <吾妻社>・倉稲魂命 <稲荷社>・水波売之命 <水神社>
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之二百六
(埼玉郡之八)

川崎村

香取社

村持鎮守なり、 本地十一面観音を安ず、
末社 稲荷 吾妻権現 雷電 疱瘡神 金毘羅

「埼玉の神社 北足立・児玉・南埼玉」

川崎神社

  越谷市北川崎107(北川崎字宮脇)

歴史

 創建についての伝承はない。 しかし、向畑に記られる香取神社が、分村の折、当時香取神社と称していた当社から勧請したものと推測されることから、元禄期以前には奉斎されていたものと思われる。
 『風土記稿』には「香取社 村持鎮守なり、本地十一面観音を安ず」と記されている。 本地仏の存在から、江戸期には別当寺が関与していたことが考えられる。 あるいは地内の浄土宗正福寺がかかわっていたものであろうか。 ちなみに、現在本殿内には、全高42センチメートルの十一面観音像が納められており、その厨子には、塗り替えたとされる大正七年七月一日の年紀が記されている。