気多神社 富山県高岡市伏木一宮一丁目 式内社(越中国射水郡 気多神社[名神大])
越中国一宮
旧・県社
現在の祭神 大己貴命・奴奈加波比売命
[配祀] 菊理姫命・事代主命
本地
大己貴命文殊菩薩
菊理姫命地蔵菩薩
事代主命毘沙門天

「日本の神々 8 北陸」

気多神社(漆間元三)

 祭神は大己貴命と奴奈加波比売命を主神とし、相殿に菊理姫命と事代主命を祀っている。
 当社の創草については諸説がある。 『越中国式内等旧記』には、当社は能登国が越中国から分離したあと能登の気多大社の分霊を勧請して創建され、よって新気多明神というとある。 この「新気多」の名称は加賀国白山比咩神社所蔵の『白山之記』にも見え、二神(二上の射水神社)と争って一の宮の地位を奪った旨が記されている。
[中略]
 中世の神仏習合時代には南北両谷に四十九坊を構えていたと伝えられ、越中一の宮として「日本廻国六十六部之経堂」とされていた。 現在社務所の建物となっているのは旧別当の高慶寺の本堂であり、当社の祭神大己貴命の旧本地仏文殊菩薩像(鎌倉期)、菊理姫命の本地仏地蔵菩薩像(鎌倉期)、事代主命の本地仏毘沙門天像(南北朝期)が明治の神仏分離の際に前記の薬師堂に移されて現存する(同堂内にはほかに本尊の薬師如来像および平安期の帝釈天と二体の天部像がある)。