出雲大社 島根県出雲市大社町杵築東 式内社(出雲国出雲郡 杵築神社[名神大])
出雲国一宮
旧・官幣大社
現在の祭神 大国主大神
本地 阿弥陀如来

「平成の大遷宮 出雲大社展」

素盞烏流神道大事・出雲大社祓秘哥

  紙本墨書
  縦24.8 横17.8
  桃山時代 天正十八年(1590)書写
  松江市 内神社

 神仏習合、本地垂迹の観点から、出雲大社の祭神・スサノヲを解釈し、あわせて道場の構図、祓の秘歌を記す。
 本書によれば、本殿の階段十五本は本地阿弥陀の縁日を示し、九本柱の内東方は薬師、南方は弥勒、西方は阿弥陀、北方は釈迦を、巽(東南)は観音、坤(南西)は地蔵、戌亥(北西)は虚空蔵、艮(東北)は毘沙門、中央の心柱は大日を表すという。
 また素戔烏と三輪明神は一体であり、かつ三輪明神は歓喜天にして、男天としての本地は阿弥陀、女天の本地は十一面観音であると説く。 さらに八又大蛇とは弁才天女が竜宮より簸の河上に蛇形であらわれ、罪業深重の者を生贄として取り喰ったのであり、罪網を転じて速やかに仏果を得させるための方便を表しているのだという。
 ここで注目されるのは、仏教的解釈の中においても出雲大社の本殿の柱に聖性が見いだされていること、出雲大社祭神としてのスサノヲの本地は、男天としては阿弥陀、女天としては十一面観音とされている点である。