北向神社 埼玉県児玉郡美里町沼上 旧・村社
現在の祭神 素盞嗚命・大己貴命・少彦名命
[合祀] 宇迦御魂命
本地 薬師如来

「新編武蔵風土記稿」巻之二百四十二
(児玉郡之五)

沼上村

北向明神社

村の鎮守にて長福寺持、
末社 諏訪 愛宕 金毘羅 山神 牛頭天王 八幡 弁天 天神

長福寺

新義真言宗、那賀郡広木村常福寺末、瑠璃光山薬師院と号す、本尊大日を安ず、 又傍に北向明神の本地薬師を置り、 当寺は名主利右衛門が先祖、九左衛門義長なるもの逸見上総介光長の苗裔にて、武田家滅亡の後当所に跡をかくし、かの明神の本地崇信のあまり、慶長二年一宇の堂を創建せり、因てこれを開基と称す