地主神社 京都府京都市東山区清水一丁目 旧・郷社
現在の祭神 大己貴命・素盞嗚尊・奇稲田姫命・足摩乳命・手摩乳命
[合祀] 乙羽龍神・春日大神・思兼大神・清光大神・太田大神
本地 文殊菩薩

「菟芸泥赴」

○清水寺 (愛宕郡八坂郷東山)
千手観音霊験の地、行叡居士の孤菴の跡也。 南京光仁帝の宝亀十一年に坂上田村丸の北方高子の命婦、草堂を建立し、本尊を彫刻して安置せらる。
[中略]
○地主権現
本堂のうしろ高き所にて、拝殿峯にそばたてり。 此神、或大己貴尊といひ、或手力雄命といふ。 しかあれど彼寺の執行鎮感(号平等院)天照太神といへり。 玉葉集、
 ちかひてき天の岩戸をあけしよりかたきねがひをかなふべしとは
此歌はある人つかさをのぞみて清水寺の地主権現にいのり申けるに、しめし給ひけるとなりと云々。 此歌にて手力雄命といふ義もあれど、天照太神と云説さもあるべし。 両部習合して御本地は文殊支利菩薩とて御正体にあらはせり。