駒形神社 静岡県御前崎市御前崎 旧・村社
現在の祭神 天津日高日子穂々手見命・豊玉毘売命・玉依毘売命
本地 十一面観音

「静岡県榛原郡誌」上巻

乾長寺址(御前崎村)[LINK]

駒形神社は元来両部の神にて駒形大明神と称し、本地仏は十一面観世音也。 祭主別当寺は古儀真言宗紀州高野山千手院谷般若院末にして、本地山乾長寺と称し宮寺にて天正年中の頃迄は当今の境内より西の方距離凡そ三町の処にありしが、海岸の砂吹き寄せ廃寺となり、僅かに社堂のみとなる。
[中略]
延宝の頃、大法師空性遍照金剛の御作の十一面観世音を高野山より持ち来りて安置す、依て之を本地堂の本尊とし、寺号をも遍照院と改称す。
元禄七年空性本地堂を再興す。 棟札に元禄七甲戌十一月吉詳日施主大坂中間船中願主大法師泉応坊空性と見ゆ。