金剣神社 岐阜県郡上市大和町剣 旧・郷社
現在の祭神 伊弉冉尊・忍穂耳尊・瓊瓊杵尊
本地 倶利迦羅不動明王

「平成祭データ」

金剣神社 参拝のしおり

元明天皇の御代、和銅年中加賀国鶴来から門総左衛門・加藤与三右衛門という者が引っ越して来て、一村十六戸で金剱神社を創立したと伝えられる。 しかし、後延宝三年(1675)社殿焼失し、同八年再建したという記録によれば、「当社金剱明神は、本地倶利伽羅不動明王、亦金剱大権現と称し奉る。嵯峨天皇の御代弘仁十四年(823)初めて加賀国仏原にて奉祀した。その後当所へ勧請したものか」とあるが前者は後代に作られたものと思われる。 当金剱神社には極めて古い木像三体があって、御神体として祀られて来た。それは榊の木で造られたといわれ、像形以前のものであって神のよりしろとされ、御守木・ひもろぎという説もあるが、まだ仏像が本地仏として社に祀られなかった時代、奈良・平安にかけての古い神社に見られるという。