神山神社 神奈川県小田原市久野 旧・村社
現在の祭神 伊弉諾尊・伊弉冉尊・天照大日孁神
本地 聖観音・文殊菩薩・弥勒菩薩

「新編相模国風土記稿」巻之三十四
(村里部 足柄下郡巻之十三)

久野村

神山権現社

祭神伊弉諾・伊弉冊・大日孁の三座なり、(各幣束を置) 又奥院と号し、銕の鏡面に(円径四寸二分)仏身を鋳たるを置、 本地正観音・文殊・弥勒を安ず、 勧請の年代を伝へず、 (郡中神山村飯盛山上に一巨松あり、飯盛松と云、是当社旧地と云、又町田村願成寺大永三年の勧進状に、早川庄勝沢鎮守神山大権現云々と見ゆ、然れば大永の頃に、既に当村に移りしこと知べし) 当村・池上・荻窪三村の惣鎮守なり、 (万治二年の棟札に、古は近郷十八村の鎮守なりしと見ゆ、久野・池上・荻窪・谷津・井細田・町田・多古・穴部・同新田・府川・北ノ窪・板橋・水ノ尾、及足柄上郡沼田・三竹山等の村々なり、余の三村は伝を失ふ) 例祭三月・九月共に九日なり、 (重陽には神輿巡行の儀あり、又花家台を出せり)
[中略]
△神輿殿
△末社 第六天 天王 稲荷 神明 道祖神
△神主 窪倉出雲 吉田家配下