松尾八幡宮 高知県土佐市高岡 旧・郷社
現在の祭神 品陀和気尊(応神天皇)・足仲津彦尊(仲哀天皇)・息長足媛尊(神功皇后)
本地 阿弥陀如来

高知県の文化財[LINK]より

銅造鏡像・懸仏[LINK]

四国八十八ヶ所霊場第三十五番札所である清滝寺には、もと山麓の松尾八幡宮に伝えられた鏡像と懸仏があわせて4面ある。
鏡像は、径22.9cm、銅円板に虚空蔵菩薩を線刻したもので、上辺に懸吊用の鈕を作り出し平安末期の遺品である。
阿弥陀坐像の懸仏2面、径15.9cmの方は、銅円板の周縁に覆輪をめぐらし、両肩に花形鈕環座を鋲どめし、打出しの阿弥陀と鏡板の二重円孔も線刻であり、藤末鎌初の作品である。
径30.3cmの阿弥陀坐像懸仏は、円板も像も鋳造で蓮台上に坐し、線刻の二重円光を持つ。 鏡板裏面には懸吊鈕をつけ、「僧観円」の刻銘がある。 鎌倉前期の遺品である。
いま1面の懸仏は径18.5cmで、薬師如来坐像を中心に花瓶・天蓋を持つ室町時代の遺品である。
特に、阿弥陀懸仏は八幡の本地仏として祀られた。