売比多神社(久留弥多神社を合祀) | 滋賀県長浜市高月町東柳野 | 式内社(近江国伊香郡 比売多神社・久留弥多神社) 旧・村社 |
---|
現在の祭神 | 莵上壬命 [合祀] 豊玉姫命・久留弥多神 <久留弥多神社> |
---|
本地 |
|
---|
東柳野の青柳に鎮座する。 祭神豊玉姫命。相殿に久留弥多神を祀る。 「延喜式」神名帳の伊香郡「比売多神社」に、相殿は同じく「久留弥多神社」に比定される。
[中略]
相殿の久留弥多神は、唐川日吉神社境内の観音堂に安置する平安時代作千手観音と菩薩像の足枘と像底に「久留弥多大明神」「御本地」と墨書(製作時より後世のもの)があり、両像が同神の本地仏であったことが知られる。 もとは唐川に鎮座していたが、天正年中(1573-92)兵乱に罹災し、売比多神社に合祀されたと伝える。
湧出山の南麓に鎮座する日吉神社の境内にあった寺で、現在は観音堂が残る。 行基の草創と伝え、最澄が聖観音像を納めたという。
[中略]
堂内に安置する木造千手観音立像・木造菩薩立像は平安時代の作で、国指定重要文化財。 両像に「久留弥多大明神」「御本地」の墨書があり、式内社久留弥多神社の本地仏であったことが知られ、日吉神社を式内社に比定する説もある。