八幡神社 東京都八王子市元八王子町3丁目 旧・郷社
現在の祭神 応神天皇
本地 阿弥陀如来

「新編武蔵風土記稿」巻之百四
(多磨郡之十六)

元八王子村

八幡社

小名八幡宿にあり、 社領十石の御朱印を賜はる、これ天正十九年十一月なり、 村の鎮守なり、 相伝ふ昔鎌倉将軍時代、梶原平三景時此辺を領せし頃、 鶴ヶ岡の八幡をこゝに勧請せしなりと云、
[中略]
本社 二間に三間南向、
拝殿 二間に五間、前を距ること一町許にして、鳥居をたつ、両柱の間二間、 茲より拝殿まではすべて左右に杉の古木茂りたり、 例祭は年々八月十五日、
[中略]
阿弥陀堂 二間四間、本尊は則八幡の本地仏なり、別に除地三石を附らる、
四座相殿社 本社の西の方にあり、天満宮・牛頭天王・稲荷・愛宕の四座を合祀す、
別当西明寺 新義真言宗、寺方村宝生の末寺なり、慈眼山と号す