村国神社 岐阜県各務原市各務おがせ町三丁目 式内社(美濃国各務郡 村国神社二座)
旧・郷社
現在の祭神 天火明命・石凝姥命・村国連男依命・白山大権現
本地 十一面観音

「日本の神々 9 美濃・飛騨・信濃」

村国真墨田神社・村国神社(横山泰)

 『延喜式』神名帳には同じ各務郡七座のなかに「村国神社二座」が記されており、その比定社は、現在、村国真墨田神社北西方の各務原し各務に鎮座する。 『美濃国神名帳』『美濃明細記』『新撰美濃志』には村国明神とあり、『神社志料』には村国白山権現とある。 寛永三年(1626)から明治期にかけての社蔵の棟札には白山大権現・白山権現・白山堂とみえ、江戸時代には「白山」の名で呼ばれていたことがわかる。 元禄十年(1697)の『白山神廟記』には「白山権現者十一面観音垂跡」とあり、神仏習合の形をとっていたことを示している。 別当寺は神社の西隣の慈眼寺であり、棟札の多くもこの寺の住職によって書かれている。
 二座のうち一座は村中の山上(約20メートル)にあって村国明神・白山権現と称され、もう一座はその東南200メートルの御旅所、御宝松というところにあって、『慈眼寺草創記』と里伝はそこを村国男依の墳墓と伝えている。 墓には周囲4メートル余の松が明治二年まであったといわれ、『式内神社考証』は御旅所の社が廃れた旨を記し、『濃飛両国通史』は山上の白山神社を改称して村国神社にしたものと推定している。