南宮神社 | 兵庫県西宮市社家町1丁目 | 広田神社の境外摂社 |
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現在の祭神 |
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本地 |
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広田 五所大明神
本身阿弥陀在摂津国
矢洲大明神 観音 南宮 阿弥陀 夷 毘沙門
エビス児宮 地蔵 三郎殿 不動明王 一童 普賢 内王子 観音 松原 大日 百大夫 文殊 竃殿 二所
広田。
本地。(入道前神祇伯仲資王云。不分明。但八幡同躰由。社司申之。巫女寿王云観音)
[中略]
同浜南宮。
本地。(巫女寿王注之) 南宮。(阿弥陀) 児御前。(地蔵) 衣毘須。(不動) 三郎殿。(毘沙門) 一童。(倶利迦羅) 松原。(大日)
先にあげた『伊呂波字類抄』に広田本社に所属する十社の摂末社を記している。 その中の一社、南宮は、広田社の真南に本社の別宮として同じ神を祀られたのが起源で、現在の西宮神社の全域にあたる社地なのである。
当時の神仏習合思想によって、広田社の祭神の本地を阿弥陀とし、南宮の祭神も同じく阿弥陀としていることからでも、同じ神を祀った一証である。 おそらく海岸近くに広田本社の遥拝所を兼ねた別宮として祀られたものであろう。 したがって本社と区別してこれを「浜南宮」ともよんだ。 この浜南宮とよぶ社域におさめられた末社は、児御前・衣毘須・三郎殿・一童社・松原社であった。