楢神社 奈良県天理市楢町 旧・村社
現在の祭神 五十狭芹彦命
本地 訶梨帝母

「天理市史」上巻

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 五十狭芹彦命を祭神とした事情はよくわからないが「縁起書」には、抑当社御鎮座の濫觴は、神護景雲元年九月十三日白山の嶺より天真阪樹に乗り、当国石川乃河上楢郷に着給ひ。此神木に影向あらせ給ひて、光を放ち給ひ庶人奇異の思ひをなして人皇四十八代称徳帝の御宇奏聞を遂ぐ、其後神託によりて此所へ社殿造営有し……とある。 この神を石川比咩命・御本地は訶黎帝母(鬼子母神)と記している。 鬼子母神の神像はザクロの実をもっており、種子の多いところから多産のシンボルとされている。 子供の守護神として全国に広く崇敬者がある。