八幡神社 神奈川県横浜市神奈川区松見町2丁目 旧・村社
現在の祭神 応神天皇
本地 阿弥陀如来

「新編武蔵風土記稿」巻之六十七
(橘樹郡之十)

西寺尾村

八幡社

村の西寄にあり、 此社も山の上なり 本社宮作りにて一間四方、 本地は阿弥陀の坐像 銅にて造る 長二尺許、 拝殿は九尺に二間半 前に鳥居を立つ、 当社も勧請の年歴を伝へず、 按に今東寺尾の松蔭寺に蔵する建武年中其寺の地形を図せしものに、八幡の社あるよしを載す、 今も此寺当社の別当なれば、其所は古とも違ひぬれど何の頃にか此に移転せしものならん、 外には村内に八幡の社もなければ、恐くは建武の前より勧請ありし社ならん、 されど此事別当寺に伝ふる所にもあらざれば今よりいかにとも定めがたし、 土人云ふ往古は神輿もありしがやゝもすれば祟をなせしかは、村民をそれて山の麓に埋みたりと云、 今其所を舍句子とて小祠を建てあり、舍句子と云はいかなる故なりや詳にせず、 例祭は年毎に六月二十七日