| 西照神社 | 徳島県美馬市脇町西大谷 | 式内論社(阿波国美馬郡 田寸神社) 旧・郷社 |
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| 現在の祭神 | 月読命 [配祀] 市杵嶋姫命・田寸津比売命・田心比売命 |
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| 本地 | 阿弥陀如来 |
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御本尊西照大権現 大師の御作。 山頂の西照神社の本地仏であります。 当寺は行基菩薩登山して西方無量寿の霊示を受け尊像を刻み安置せられたに始り、其後弘仁六年大師結願所大窪寺で御通夜の際西方の山に光明輝くを見て登山せられ、西照大権現の影現を拝して一刀三礼の尊像を刻み且つ堂字の左右に経塚を建て厄除秘法を修された霊地です。
大滝山は標高九四四米、阿讃山脈中第二の高峯で自著美馬郡郷土誌に記した概要は左の通り大滝寺 大滝山上の南面にあり。 境内の西に壮大なる僧房あり。 其東に本堂あり。 本堂より一丁ばかり上に西照神社あり。 旧時神仏混合の時は合して西照権現或は大滝権現と称せり。 社及び寺の附近は喬木林をなし又杉の大木天にそびゆ。 真言宗古義派にして京都府大覚寺の末なり。 そもそも当西照権現は月氏より飛行し来れる神にして僧行基弥陀の尊像を刻みて一宇の堂を建立し、次で空海除厄のため一字一石の経塚を作り、又堂塔を建つと。 応永年中寺地讃岐に属せしを僧弥伝今の処に移して中興す。 其後しばしば火災に罹り寺宝等悉く烏有に帰せり。 西照権現は古来近郡に著はれ祭日には阿讃両国より登拝する者多し。尚ほその縁起に就て先年寺へ照会、左の返書があった。当寺は弘法大師四国巡錫のみぎりより東讃大窪寺との関係深く、当大滝寺は八十八番の奥の院と云うより八十八ヶ所総じての奥の院と云ふのが適言にて、弘法大師四国全土を以て浄土となし、人をして生身に仏陀を体験なさしめんとし其浄土の中に(大窪寺と大滝寺との間)又浄土ありとし、東大窪寺山を胎蔵が峯と云い西大滝寺山を金剛が峯と云い、又大窪寺山を東蔵峯と云い大滝寺を西蔵峯と云い、又これを金胎不二の曼陀羅に擬し、東方瑠瑙の浄土、西方弥陀の浄土に擬せしと伝ふ。 大窪寺本尊薬師如来、大滝寺西照権現、厄災消除守護神の本地弥陀の三尊なり云々。