八幡社(岡崎神社に合祀) 神奈川県平塚市岡崎 旧・村社
現在の祭神 大山咋命 <山王社>
[合祀] 猿田彦命・須佐之男命・応神天皇 <八幡社>・大物主命・菅原道真
本地 阿弥陀如来

「新編相模国風土記稿」巻之四十七
(村里部 大住郡巻之六)

西海地村

山王社

岡崎郷七村の惣鎮守なり、 鏡七面(鏡面に神仏の像あり、都て二十一体あり、其内一面に享禄四年と彫たるあり、図下に出す、[図略]其余は後世の物なり)を神体とす、 当社は弘法入唐の時、白衣の道人より鏡七面を得、帰朝の後、大同年中其鏡を神体として勧請す、 其後恵心、社傍に一宇を建立して、天台の法窟とす(今の別当寺是なり) 治承の頃、岡崎四郎義実当社を尊信して屡霊験を得たり、 明応三年三浦義同入道道寸、造営を加へし由、縁起に見えたり、 本地仏と称する木像(其形仏像と見えず、古の神体などにや、古色なれば其図末に出す、[図略])一躯を安ず、 四月中の申日及七月二十八日・九月九日神事あり、
△神楽殿
△鐘楼 寛永十五年の鐘を懸、銘文漫漶し且考証に益なけれは載せず、
△末社 日吉山王 稲荷 天神
△別当宝行寺 岡崎山と号す(天台宗東叡山末)

矢崎村

八幡社

村鎮守なり、 本地仏弥陀を安ず、 八月十一日祭る、 紫雲寺持
明治41年頃、八幡社を岡崎神社(山王社)に合祀