織幡神社 福岡県宗像市鐘崎 式内社(筑前国宗像郡 織幡神社〈名神大〉)
旧・県社
現在の祭神 武内宿禰
[配祀] 志賀大神・住吉大神・天照大神・宗像大神・八幡大神・壱岐真根子臣
本地 如意輪観音

「宗像大菩薩御縁起」

宗像三所大菩薩一所ニ御遷座事

一、金崎織幡大明神者、本地如意輪観音、垂迹者、武内大臣乃霊神也。 神功皇后三韓征罰之時、織赤白二流之旗、被付当神宗大臣之御手長。 故に神明垂迹之時も得織幡之名字也。 為襲来之海路を守護、海辺に居たまえり。

「筑前名所図会」巻之八

鎮国寺

吉田村京道にあり
屏風山と号す、 真言宗なり、 亀山院弘長年中草創なり、 開山を皇鑑といふ、 宗像長氏境地をほとこして堂舎を建、 五社の本地の仏像を安置し、 国家の道場とす、故に鎮国寺といふ、 皇鑑より仁秀法印まて二十八世にて座主たへぬ、 五社の本地は大日如来(宗像第一宮の本地なり) 釈迦如来(第二宮の本地なり) 薬師如来(第三宮の本地なり) 此三仏は弘法大師の御作なり、 阿弥陀如来(許斐権現の本地なり是は仏師定朝の作也) 観音菩薩(織幡大明神の本地なり、伝教大師の御作なり) 右の五仏何も大なる木像なり、 其作の精巧なる事畿内にも稀なる物なり、 此五仏鎮国寺の本尊なり