両神神社 | 埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄 | 旧・村社 |
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両神御嶽神社 | 埼玉県秩父郡小鹿野町両神薄 |
現在の祭神 |
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本地 |
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両神山
伊弉諾・伊弉冊の二神を祭れば、この名あり、
[中略]
東口山の神と云へる所に木華表あり、これを一之鳥居とす、 頂上に至り、磐岩頗る平らかなる所、東西二丁許、南北二町半許の地あり、 この辺すべて碩草大木なく頗る眺望あり、 こゝに両社及び末社を安ず両神明神社
小社にて東向、 薄・白井指両村の鎮守となす、 所祭伊弉諾・伊弉冊尊 神体、木立像長七寸三分に六寸九分の二体を安ず、 又唐銅の円鏡一面あり、径六寸八分、弥陀の坐像を鋳造せり、 棟札縁起等も伝へもなければ、其闢の訳つまびらかならず、 なれども神体は頗る古色に見えたり、 例祭四月八日・九月十九日、
別当観蔵院麓の大谷に住す、当山派修験、上州緑野郡安中宿天照寺配下
八幡社 太神宮 山神社 一の華表の側なる小社なり両神権現社
明神社より少し小さく、又新しく見ゆ、 明神社後ろにありて南向きなり、これ又前に同く、 両村の鎮守にて所祭二尊なり、 神体なく本地仏唐銅の円鏡一面あり、径六寸八分、十一面観音の坐像を鋳造せり、 例祭前に同じ、
別当金剛院小名浦嶋に住めり、本山修験、入間郡越生郷山本坊配下なり、
さて此山の眷属と称して、盗賊・火難除のための山犬を貸し出せること、三峰山などのごとくにて、却て三峰山よりも古く借し出せるより、此犬を借りるもの、近国及び諸郡の人々年分引もたへす、 詣て来りて乞ひ求るに、銭帛を納め、守護札を受て帰れり、 両別当により指出せる守札少なからねば、その益あること知んぬべし