住吉神社 兵庫県加西市北条町北条 播磨国三宮
旧・県社
現在の祭神 底筒之男神・中筒之男神・表筒之男神・神功皇后・酒見神
[合祀] 大歳神・八幡神
本地
住吉大明神高貴徳王菩薩
酒見大明神十一面観音

「播州峯相記」

第三十 酒見大明神者養老六年(壬戌)住吉大明神并五所王子、当国入坐、先上鴨西條鎌倉峯に顕坐、
[中略]
住吉本地高貴徳王菩薩、酒見は十一面間の云々

「当国三宮酒見大明神御影向縁起」

右当社大明神者古老の人申し伝へて云く、 昔し養老年中之頃、住吉大明神親子七人当国に入御し給へり、 一人は老翁の形、五人の王子、一人の皇女也、 当国に影向の初め、先づ上鴨西條鎌倉ガ峯に久しく住み給ふ云々、
[中略]
寔今神居本主山の酒人と云へる人之に在り、 折節門田六町殖る日、俄に門田槻木一本出生せり、 何事ならんと不思儀に存ずる処、 白髪の老翁、王子五人、皇女一人、以上七人来り給ひて御宿借り給ふ、 見奉るに是但人に非ず、様有る御事思ひ、 易き御事にて候と申し、宿借り奉る、 亭主問ひ奉りて申す、是何れより御入候ふぞと、 老翁、是摂州住吉辺よりと云々、 扨て酒人の申す様、 一の不思儀現し給へと、即に此の地に勧請し奉ベしと云々、 さて其一夜中に門田六町の苗、皆悉く槻の木の林と成れり、 是驚キ林の中に宮殿を造り老翁と皇女と両神を一殿に勧請し奉ると云々、 仍て神託して云く、 酒人の子孫を神主と為す可し云々、即今に相続する也、
[中略]
凡そ一殿の中に二社親子御座あれども酒見大明神と申すは皇女の御事也、 老翁と申すは御父住吉大明神の御事也、本地は高貴徳王菩薩、 酒見の本地十一面観自在菩薩と云々、
[中略]
今三社の神殿、 西は当国伊和大明神、本地釈迦如来なり、 東は当国荒田大明神、本地阿弥陀如来なり、 中は当三宮酒見大明神、本地十一面観自在尊なりと、云々