八幡神社 東京都中野区白鷺1丁目 旧・村社
現在の祭神 応神天皇
本地 十一面観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百二十三
(多磨郡之三十五)

上鷺ノ宮村

八幡社

除地、六十坪余、南の方下鷺ノ宮村境にあり、 上下両村の鎮守なり、 神領御朱印七石余を附せらる、 本社四尺に一間南向、拝殿三間半に二間、 神体は木の立像にて衣冠を着し、馬上に跨りたる形なり、長一尺五寸、 外に本地十一面観音木の立像長二尺五寸なるを安す、 前に石にて作れる鳥居をたつ、 古は大木数多ありて多くの鷺やどりしゆへ、土人鷺ノ森或は鷺ノ宮などいへり、 されば古社なるべけれど、社傳を失ひたれば其詳なることをしらず、 別当は福蔵院なり