清水神社 東京都東大和市清水 旧・村社
現在の祭神 素盞嗚尊・奇稲田姫命
本地 聖観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百二十一
(多磨郡之三十三)

清水村

氷川社

社地、村の北の方狭山の根通りに在、 本社六尺に五尺、上屋三間に二間半、拝殿五間に二間、共に丑の方に向ふ、 神体とするもの絵馬の如くにして、表は素盞嗚尊・稲田姫・猿田彦、左右に猊狛を彩色にして写したれども、剥落してかすかに残れり、 永禄十二年の裏書あり、図下に載す、[図略] この外本地仏正観音木の坐像、長一尺五寸許なるを安す、 御朱印五石は、天正十九年十一月日御寄附あり、 例祭は六月十五日なり、
[中略]
此辺の鎮守にて、別当は本山修験、本郡府中宿門前坊の配下にて、村内園達院持

熊野社

除地百坪許、村の中央成就院の境内後にあり、この辺の鎮守なり、 本社三尺四方、上屋九尺四方、拝殿二間に九尺、共に坤に向ふ、 神体白幣、 本地仏は観音にて、木の立像長一尺五寸なるを安ず、 前に鳥居を立、 例祭は九月十九日を以てせり、 社地には松杉雑樹ありて繁茂す、 村内成就院の持なり
大正5年、村山貯水池工事により氷川神社と熊野神社を現在地に移転。 大正8年頃、熊野神社を氷川神社に合祀