白山別宮神社 | 石川県白山市別宮町 | 『加賀国内神名帳』所載社(従六位上 別宮明神) 白山比咩神社の元・境外摂社 旧・郷社 |
---|
現在の祭神 | 白山比咩神・大己貴命・大山祇命 |
---|
本地 |
|
---|
又宝社あり。 三間一面。 禅頂別宮と名く。 拝殿は五間二面。 渡殿は三間。 小社二宇あり。 五間二面の講堂あり。
本宮(御位は正一位なり)
本地は十一面観音なり。 垂迹は女神なり。 御髻と御装束は唐女の如し。
金剱宮(白山の第一の王子なり)
本地は倶利伽羅明王なり。 垂迹は男神なり。 御冠に上衣を着す。 銀弓と金箭を帯し、金作の御太刀はかせ給ふ。
三宮(白山の第三の姫宮なり)
本地は千手観音なり。 垂迹は女神なり。 御装束等は本宮の如し。
岩本宮(白山の第二の王子なり)
禅師権現なり。 本地は地蔵菩薩なり。 垂迹は僧形なり。
中宮
本地は如意輪なり。 垂迹は本宮の如し。 ただし童形か。 児宮と云々。 ただし根本は如意輪なり。 後に三所を祝ひ奉る。
佐羅宮
本地は不動明王なり。 垂迹は金剱宮の如し。 早松は普賢・文殊なり。 二童子の本地か。
別宮
本地は十一面・阿弥陀・正観音の三所権現なり。 十一面は垂迹なり。 御姿本宮の如し。 阿弥陀は奇眼老翁なり。 神彩甚た閑正なり。 観音は咲を含む。 宰の官人なり。 銀弓金箭を帯す。