白岩権現社    
本地 聖観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百三
(多磨郡之十五)

上長房村

白岩権現社

除地、三畝二十歩、 小仏にあり、 小社、 祭神及び勧請の年代を伝へず、 神体は銅像にて長一寸八分ばかり、 本地仏聖観音の像も同じく銅像なり、長三寸許、前の如し、 此の二像は宝暦の頃村民某霊夢を蒙りて、社より掘出せし所なりといへり、 その時応永の鰐口をも土中より得しとて、今に当社の宝物となせり