崇道天皇社 奈良県奈良市西紀寺町 旧・村社
現在の祭神 早良親王
本地 弥勒菩薩

「大和・紀伊 寺院神社大事典」

崇道天皇社

 璉城寺の北東に鎮座。 祭神は崇道天皇(早良親王)。 旧村社。 俗に紀寺天王と称し、往古は璉城寺の鎮守であった。 長禄2年(1458)の霊安寺御霊大明神略縁起私記(藤井家蔵)に「又奈良ノ南ノ紀寺ノ天王ト申スモ、崇道天皇ニテマシマスナリ」とみえ、怨霊を鎮止するために祀った御霊神社の一つ。 「大乗院寺社雑事記」応仁2年(1466)10月15日条によると、春日大社の末社とされ,本地は弥勒とある。 本殿は春日若宮本殿を元和9年(1623)に移建したもので、桃山時代の建物と推定され、国指定文化財。