杉山神社 神奈川県横浜市都筑区大熊町 旧・村社
現在の祭神 日本武尊
[合祀] 天御中主命・伊弉諾尊・伊弉冉尊 <熊野社>・面足命・稲田姫命・天照皇大神
本地
杉山明神不動明王
熊野権現阿弥陀如来

「新編武蔵風土記稿」巻之八十四
(都筑郡之四)

大熊村

熊野社

境内御朱印地の内、村の西にあり、 社は二間四方東に向り、 本地仏弥陀木の立像長四寸許、 縁記によるに、当社は承平年中、平将門宿願によりて、不思議の霊夢を蒙り、この社に七日参篭せる夜、コケラ不動閻浮檀金の観音を授かり、それより将門威勢盛んになれりとぞ、 その後天文年中に至り橘樹郡篠原村の城主師岡越前守伽藍を再興せしかど、戦国の折なれば次て修理を加ふる者なく、自ら破損せり、 御打入の後、慶安二年社領五石余の御朱印を賜ふ、 例祭は年々三月五日なり、
別当長福寺 本社に向いて右にあり、禅宗曹洞派、橘樹郡末吉村宝泉寺末、久松山と称す、
[中略]
末社 毘沙門堂 本社の傍にあり、
稲荷社 本社の南にあり

杉山社

除地、二段、村の南丘上にあり、 社二間に四間東向なり、社前に石の鳥居をたつ、 神体は不動の如くにて石の坐像なり、長一尺ばかり、元文五年に作りし物なりといへり、 例祭は年々七月二十九日、 村の鎮守にして、新羽村西方寺の持なり、
末社 稲荷社 本社に向て右にあり、
伊勢宮 左の方にあり