住吉神社 埼玉県入間郡毛呂山町滝ノ入 旧・村社
現在の祭神 底筒男命・中筒男命・表筒男命
[配祀] 息長足姫命(神功皇后)
[合祀] 大山津見命 <山神社>・菅原道真 <天神社>
本地 聖観音

「新編武蔵風土記稿」巻之百七十一
(入間郡之十六)

滝野入村

住吉社

村の鎮守なり、 神体はなく、本地正観音の立像長五尺余なるを安ず、慈覚大師の作と云、 行蔵寺の持

「埼玉の神社 入間・北埼玉・秩父」

住吉神社

  毛呂山町滝ノ入908(滝ノ入字住吉)

歴史

 当社の創建について、『明細帳』では「詳ナラス」としながらも、「別当行蔵寺中興開山教祐永禄年間勧請シ村内鎮守ト崇敬ス」という古老の口碑を載せ、元和六年・寛永十八年・明暦元年・宝永三年・享保十七年・寛保三年の造営・修復を記している。
 祭神は底筒男命・中筒男命・表筒男命・神功皇后の四柱で、一間社流造りの本殿には神仏習合時代の本地仏である21センチメートルの石造の正観音立像が安置されている。 なお、この仏像について『風土記稿』は「慈覚大師の作と云」と載せ、『明細帳』では更に「古キ珍像ナル故ニ今ニ鄭重ニ保存ス古社タルコト推テ知ルベシ」と注を加えている。