洲崎大神 神奈川県横浜市神奈川区青木町 旧・郷社
現在の祭神 天太玉命
[配祀] 天比理刀売命
[合祀] 素盞男命・大山咋命
本地 聖観音

「新編武蔵風土記稿」巻之七十
(橘樹郡之十三)

青木町

普門寺

同(甚行寺)並にあり、 新義真言宗宿の内金蔵院末、洲崎山と号す、 開山鎮海文治三年九月十二日寂す、 本尊大日坐像にして八寸許、 又洲崎明神の本地仏の観音あり、 今はそこねて首ばかり残れり、前立の像長八寸許なるをも安ぜり、

洲崎明神社

海道の西北の側にて社地は山の上なり、 社は一間半四方拝殿四間半に二間前に石階ありて、その下に石の鳥居をたつ、海道をさること十三間余、 当社はこの辺の鎮守にて甚古き社なり、勧請の年歴は詳ならざれど、応安年中の鐘の銘あり、これその証なり、されど今此社には鐘も伝へざれど、他の書にのする所を以て左に出せり、 例祭は年々六月二十五日より二十七日まで行はる、 神主を吉田出羽と云、社の右の方に住めり、 別当は普門寺なり、
[中略]
末社 稲荷社 随身宮 秋葉社 神明社 稲荷社 右何れも本社に向て右にあり、共に小祠なり、
稲荷社二ヶ所 本社の左にあり