諏訪神社 岩手県花巻市葛 旧・村社
現在の祭神 建御名方命
本地
諏訪大明神薬師如来
八幡宮阿弥陀如来
稲荷社弁財天
雲南大権現如意輪観音

「平成祭データ」

御由緒

当諏訪神社は神仏混淆時代には諏訪大明神本地薬師如来八幡宮本地阿弥陀如来稲荷社本地弁財天雲南大権現本地如意輪観音御前立宇賀神を奉斉し大いに信仰された。 明治初年の神仏分離令によって現在の如く建御名方命御一神を祭神とする神社となった。
当諏訪神社が、此の地に奉斉された年代は不詳であるが神威無双であって、或る年?天続きで田植えが出来ず皆が大変難儀をした事があった。 郷中の者達が諏訪神社の別当に願い神前に祈願してたところ、諏訪大明神が二十尋余りの大蛇の姿になって現れ天に向かって又池に潜ったところ、たちまちこれの池より大水が湧き出し無難に田植えの仕付が出来たと言い伝えている。 今もある御前沼がこれである。
[中略]
諏訪神社は明治四年太政官布告によって村社に列し、氏子は葛一円と田力・柏葉・庫理一円を含むものであったが、大戦後社格は廃止され昭和二十一年神社本庁包括宗教法人諏訪神社となった。