高根神社 埼玉県熊谷市小江川 旧・村社
現在の祭神 味耜高彦根命・伊邪那岐命・伊邪那美命
本地 阿弥陀如来

「新編武蔵風土記稿」巻之二百二十五
(男衾郡之四)

小江川村

高根権現社

村の鎮守にて、 本地仏弥陀を安ず、 満讃寺持

「埼玉の神社 大里・北葛飾・比企」

高根神社

  江南町小江川1404(小江川字山中)

歴史

 『風土記稿』は「高根権現社 村の鎮守にて、本地仏弥陀を安ず、満讃寺持」と載せている。 満讃寺は高根山と号する曹洞宗の寺院で、開山は野村村文殊寺五世霊因祖源和尚といい、天正十四年(1586)に寂している。
 当社の創建は、この満讃寺を開山した霊因祖源和尚により行なわれたと考えられる。 満讃寺の本寺である文殊寺住僧は、加賀国の霊峰白山に坐す神を、衆生済度のため同寺の境内に勧請して社を建立していた。 このため、霊因祖源和尚は、当地に満讃寺を開基する際に文殊寺よりこの白山神社を勧請したものである。